軽音デビュー!ピアノのコード弾きを効率よくマスターするには

2019年3月29日

春から高校生活を迎える皆さん!軽音楽部に入って楽器デビューしようと考えている人は多いと思います。

小中学校でピアノを習ってきた人は、キーボードを演奏する機会は当然増えるでしょうし、ピアノでコード弾きを使う場面はよくあります。

しかし、小中学校で教えるピアノは大抵クラシックであり、ポップスであってもソロピアノが殆どでしょう。コード弾きを今からマスターしていく必要が生じます。

そこで、そんな長ったらしく音楽理論なんか勉強してられるか!という方のために、ざっくりとした習得のコツを紹介していきます。

予備知識

コード表記は英語の表記です。頭文字はルート音を表します。Cはド、Dはレ、Eはミ…と続きますが、Gソの次がAラになります。注意しましょう。これさえ覚えていれば大丈夫です。

このルート音から数えて次の次の音(第3音)と更にその次の次の音(第5音)、C→√ドであればミとソ、G→√ソであればシとレになります。この3音の和音がコードとして構成されているのです。

そして、コードには2種類あります。「メジャーコード」と「マイナーコード」です。前者は明るく、後者は暗い和音です。

メジャーであれば後ろに何もつきません。CmojorであればCと表記されます。読み方は「シー」。シーメジャーとは読みません。

マイナーは後ろに小文字のmがつきます。CminorであればCmと表記されます。読み方は「シーマイナー」。

アルファベットで覚えるな!

殆どのサイトでは「C」の形としてドミソをまず覚えろ、と書かれているはずです。

しかし、そんなことをしていたらキリがありません。それぞれのコードと指の配置は自然と覚えるもので、覚えようとして覚えるものではないのです。

ここで紹介するのは「Major」と「Minor」の違いのみです。これらの2つの和音は西洋和声では「長三和音」と「短三和音」と言います。

黒鍵と白鍵に惑わされるな!

ピアノに鍵盤がいくつあるか数えたことはありますか?ドレミファソラシ、7つかと思うかもしれませんが、実際は黒鍵も含めてド,ド#,レ,レ#,ミ,ファ,ファ#,ソ,ソ#,ラ,ラ#,シの12鍵盤があります。

メジャーとマイナーは、それぞれ間に鍵盤がいくつ挟まっているかで区別できるのです。

Cの配置を見てみましょう。シンプルにドミソですね。しかしドとミの間にはレがある、と思ってはだめです。ドとミの間にはド#とレとレ#、3つの鍵盤が挟まっているのがわかるでしょうか。そして、ミとソの間にはファとファ#、2つの鍵盤しか挟まっていません。

間にある鍵盤の数がわかりにくかったらルート音から4個上、その3個上と数えてもいいかもしれません。Cの場合ドの4個上がミ、その3個上がソ…といった感じ。

この配置がMajorになります。Gmajorであったらルート音であるソから数えていきましょう。

マイナーの場合

マイナーの場合は、この挟まっている鍵盤の数が逆になります。Cmであればドから3個上のミ♭、ミ♭から4個上のソ。この3音がCmを構成しています。

お気づきかもしれませんが、コードにおけるMajorとMinorの違いは「真ん中の音」の違いなのです。逆に、絶対にルート音といちばん上の音は絶対に変わりません。

ちなみに、西洋和声ではルート音を根音といい、真ん中の音を第3音、いちばん上の音を第5音といいます。そして、長三和音(メジャー)の場合根音と第3音の間隔は「長三度」、第3音と第5音の間隔は「短三度」とされています。しかし、この長短の音程の概念を理解することは非常に遠回りなので、ここではルート音とその上、その上の音の数え方で覚えることを強く推奨します。

なお、以後「第3音」と「第5音」という呼称だけは用いていきます。

ひとつだけ覚えるべきこと

Cの場合、第5音はメジャーであろうとマイナーであろうと絶対にソです。つまり、単純に鍵盤の数を気にせず5音上として数えられます。この対応は単純で、手を鍵盤においたときの親指と小指になりますね。√がミであればシ、ソであればレと手を置けば自然とわかります。

しかし、Bだけ例外なのです。Bの第5音はファ#(間の鍵盤の数を数えればわかる)で、ここだけ注意が必要です。

更に、黒鍵がルート音のコードは最初はわかりにくいと思います。しかし最初はしっかりと鍵盤を数えてルート音と第3音第5音の配置を確認し、手の形と響きを覚えていけば自然と定着していきます。

展開形、セブンスはまだ覚えなくてもよい

実際にコード弾きをスムーズに行うためには、和音を展開して共通音を残す推移を描く必要が生じますが、この技術は高度なため、まず最初はルート音を下に持ってきた和音だけを弾きましょう。そのうち、E♭はミ♭ソシ♭、F#mはファ#ラド#、といったように構成音を全て覚えていくことでしょう。

そして、セブンスコードは第5音に更にその次の次の音(C7であればシ)が付随するのですが、こちらもまた複雑なため始めた最初は覚えなくていいです。

コードに7が出てきたらその7は無視し、まずルート音をしっかり押さえメジャーとマイナーの区別をつけていきましょう。

ここに対応表を載せておきますが、まずは弾きたい曲のコードを読んで「親指でルート音を弾いてその上に第3,5音を乗せる」という奏法を確立してください。

たとえばGod Knows…のサビは「F7 G7 Em△7 Am Dm G7 C」ですが、F G Em Am Dm G Cとして読んでいきましょう。

大切なのは「コードがなんの音で構成されているか」

当然のことですが、音楽は一つのコードでは成立しません。複数のコードによる和声進行が音楽に色を生み出し聴衆に感動を与えます。

しかし、だからといって横の流れしか意識しないと基礎が身につかないどころか肝心のサブドミナントへの嗅覚が成長しません。

だからこそ、この一見遠回りと思える考え方が大切なのです。

そして、この奏法であればとりあえずそれっぽく聴こえます。シンプルにMajorとMinor程度であれば弾いているうちに自然と覚えられますし、とりあえずコード弾きをしなければならないといった状況でも役に立っていきます。

大体メジャーとマイナーの違いが理解できた、という方は次のステップへ進んでいきましょう。

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Posted by esmal